【活動】PC修理でお金を稼いでいる話
青年海外協力隊として活動を初めて1年半。個別で依頼を受けて始めたパソコン修理も100台を超えました。ここでは活動内容と振り返って思うやればよかったアイデアをまとめます。
電子機器の無償修理活動
もともとは大々的に行う予定じゃなかった電子機器の修理。生徒たちが持ってくるパソコン、スマホを「きっと支払うお金はないだろうな..」という感じで修理しているうちに、この4月で100台を超えました。
依頼者と故障内容、返品日をまとめたエクセルシート。
持ち込まれてくる機器もさまざま。90%以上がパソコン&スマホで、ほとんどが物理的な故障です 。まったく電源の入らない機器も時々あります。
このノートパソコンは内部でケーブルが切れていました。
スマホの修理。
数に入れていないですが、これは教室のマウスの修理。根元で断線したものを半田付け。
2018年1月から有償化
そして、これまで無償で行ってきた修理サービスを2018年から一部有償化しました。お金を扱うので、校長から書面上で許可をもらったオフィシャルな活動です。有償化にした理由はこの2つ。
・PC教室の部材を購入するため
・一部教員の態度が悪い
1つ目は書いてある通りで、マウス、キーボード、HDDなども消耗部材なので使っていくうちに故障していきます。2017年中に学校に何度か見積書を提出しましたが予算がおりなかったのが理由です。
2つ目はなんともグレーな理由ですが、修理に持ってきて直らなかった場合、拗ねて帰っていくケースがたまにあります。別に悪口を言われる訳じゃないのでいいと言えばいいんですけど、Thank youとも言わずにぶすっと無言で立ち去っていく。生徒なら教師という立場からモノが言えるんですが、教員に対しては言うのも馬鹿らしいのと、無償にしていることが逆に価値を下げているのかもと感じたので有償にしました。
そんなこんなで、校長のお墨付きをもらった電子機器の修理は有償化3ヵ月で270kina(約9000円)を頂き、マウス3つ、キーボード2つ、インクカートリッジ2つ、USBメモリ1つを購入しました。
USBメモリは教員向けのアンチウイルスソフトの配布に役立ってます。
インクカートリッジは生徒向けに印刷のサービスに使っています。生徒から少額のお金を徴収していますが、HPのカートリッジは1つ3000円ほどととても高くて、半額以上ポケットマネーから出ていたのでいい機会でした。
この有償化、思わぬところでカウンターパートナーが喜んでいました。四号報告書でも書きましたが、私が赴任する以前もちょくちょくPCの修理を頼まれていたらしいですが、お金を取るのは憚られるので無料でやっていたそうです。で、今回、校長の許可のもとで有償にできたので「Noriありがとう!お金がもらえる!」と笑ってました(笑。カウンターパートナーはポケットマネーにするタイプじゃないので大丈夫だとは思いますが。
今思うやりたかったこと
振り返って思うやっておけばよかったと思うことはこの2つ。
パソコン修理の有償化
これは上記の通り、やってみて分かったことではありますが、もっと早い段階から有償化すればよかったなと思っています。1年目は「現地の人はお金ないやろなー」とか「PC使える環境があれば生徒のIT知識増えるよなー」とかボランティア精神で頑張ってましたが、いざ有償化してみてもそこまで需要が減るということはありませんでした。振り返ってみると無償で尽くすボランティア精神よりもPCルームの拡充に力を入れたほうがよかったなと思います。
故障パソコンの購入と再販
ノートパソコンに限った話ですが、物理故障の原因をざっりく分けるとHDD故障かそれ以外かになります。(それ以外の部分も一応は原因究明しますが、スペアパーツがないので修理はできません。)言い換えると、HDDがあれば動くパソコンもあれば、HDDは問題のない故障したパソコンが持ち込まれる場合もあるということです。シンプルなことなんですが、故障しているパソコンを買い取ってストックし、複数台から問題ない部品をまとめて1台のパソコンを売ればよかったなと今さらながらに思っています。
まとめるとどちらもお金の話ですが、よくも悪くも約束は破られるパプアニューギニアなので、学校予算に期待せず、もっと効率よくPCルームの設備拡充に手をつけていればよかったという感想です。あとは営利目的での修理でなかったので、気軽に多くのハードウェアに触れたのはいい経験になりました。残り半年は、PC教室のスイッチ(通信機器)が壊れているので、新品を購入するために活動を続けていきたいと思います。
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