青年海外協力隊 コンピュータ技術職の技術面接
私が青年海外協力隊の応募したのが2015年冬募集。面接から2年半も過ぎ、懐かしい思い出です。ここでは現役隊員がコンピュータ技術職の技術面接についてまとめます。
コンピュータ技術職の面接対策
ほんと早いもので協力隊受験から2年半。活動も残り2ヵ月となり、協力隊受験から訓練、赴任といろいろ思い返すと胸にくるものもあったりします。そんな受験から2年半も経った現役隊員が、「なんで?」「今さら?」「このタイミングで?」面接対策をまとめるかというと、ふとGoogleでコンピュータ技術について調べたときに情報がほとんどなかったから。
直近でも4年前の情報。3つ目にヒットしたブログはもはやIT系職種と関係ない記事。
コンピュータ技術職への応募が減っているとJICA内外でも言われる昨今、現役SEの方々の応募がしやすいように技術面接の情報をまとめてみました。
自分のスペック
面接って、その人の性格やスペックありきで話が進んでいくので、質問事項と回答だけだとなんだが情報不足な気がするんですよね。特に技術面接は経歴や能力ありきの面接だし。ということで簡単に私の受験時の経歴のまとめました。詳しくは応募用紙に書いていますので、そちらを読んでみてください。
出身学部:経済学部
社会人歴:3年10ヵ月
専門分野:ネットワーク
業務内容:UTM製品担当SE
保持資格:CCNP(Switchのみ)/CCNA Wireless/JNCIA-JUNOSなど
製品名出すとばれちゃいそうなので書きませんが、メーカ代理店で製品担当SEとして仕様確認/機器選定/機能動作検証/見積書作成などのプレセールスから展示会の企画/設営/ブース担当やトレーニング講師、テクニカルサポートや故障機材の管理といったアフターサポートまで幅広くいろんなことをやらせて頂いてました。
技術面接の質問事項
私が受験したときの技術面接の質問事項はこんな感じ。
◆ 得意分野
◆ 現地では使えない分野
◆ プログラミングスキル
◆ ハードウェア知識
◆ インフラ&ファイアウォールの知識
◆ 保持資格など
他の方のブログを見てても、だいたい似通った質問内容だと思います。
各設問の内容と回答
◆ 得意分野
ここは自分の強みの説明。業務経歴から専門性などを1分程度で簡単に話しました。書類選考で送付した応募用紙の内容に沿って、業務内容と志望動機、技術適正を補足するイメージです。
◆ 現地では使えない分野
この質問はなんでしょう笑?手帳に書いてあった質問項目で全く記憶にないですが、自分のスキルの中で現地で使えるスキルと使えないスキルのすみ分けみたいなところを回答した気がします。自身のスキルをどのように現地に適用していけるのか回答できればいいんじゃないかと思います。
◆ プログラミングスキル
ここからはほとんど一問一答の流れ。
「プログラミングのスキルはありますか?ハードウェアの知識はどうですか?」といった感じ。JICAは応募者の標準的なスキルを確認したいといった感じで、雰囲気的にできないからと言って悪い印象をもたれるような感じではありませんでした。社会人数年の新米SEには幅広いIT分野のすべてに対応できるスーパーSEなんてそうそういないので、質問に素直に、かつ前向きに回答すればいいと思います。
ぼくは出身学部が経済学部ということもあって、そもそも情報技術の下地がなかったので、「プログラミングは大学時代の授業でVBAを少しかじった程度。知識がないので、ネットワークを軸に案件を選択している」と回答しました。
◆ ハードウェア知識
これは、ほぼ100%といっていいほど派遣先に壊れたPCがあるので、そのための知識確認です。IT系協力隊員なら一回はパソコン修理に携わると思います。
受験時の自分の知識は、自前でiphoneのディスプレイ、ホームボタンの交換と、壊れたノートパソコンを解体したことがあるくらいだったので、それを説明。面接官の方はiphoneの修理に食いつかれていました。
ハードウェアについては、職種別の事前研修で3日間くらい日程が組まれていますし、ブログやYoutubeを見ればほとんどの情報が載っています。(ノートPCなんかはネットの情報がなかったら、背面を開けることもできなかったりするのでネット情報は必ず見ます。) もちろん試験対策という意味でも事前にジャンクPCを解体してみるなんて経験があればいいですが、日本で普通に生活していてPCを組んだり、解体したりなんてのもなかなかなないと思うので、ここでは知識経験があればその説明、ない場合でも今後どう対応していくか、前向きな姿勢で回答すればいいと思います。
◆ インフラ&ファイアウォールの知識
ここは自分の専門分野だったので知識をチェック。
◆ 保持資格などの確認
こちらも自分のスキルと合わせた資格をチェック。ベンダーの資格はニッチなものが多いので簡単に各資格について説明しました。
印象に残っているのは面接官の方から頂いた「CCNAを持っているんだ。じゃあ、プロフェッショナルだね。」というありがたいお言葉。気を使って頂いたのかもしれませんが、青年海外協力隊ではCCNAレベルから良い印象を与えられるのかもしれません。
まとめ
手帳に書いてあった内容と記憶をもとにまとめると私の技術面接はこんな感じでした。あと、印象に残っているのは、他職種では圧迫面接だったなんてブログで書かれていたりもしますが、コンピュータ技術の面接は終始スキル確認、雑談に近い流れだったこと。たぶん応募者数の減少のと、専門職なので圧迫面接をする必要がないんだと思います。もうひとつ付け加えると、私の場合は一回で合格したいということもあって、自分のスキルで確実にカバーできる案件を選んでいました。後々、面接官だった技術顧問の方とお話する機会もありましたがとても良い方で、技術面接の場で「一発で合格したいけど、技術的にチャレンジしたいので、顧問の視点から私にあった案件へ選択してほしい」と少しハイレベルな案件への登用もアピールしても良かったのかも、と今さらながらも感じています(これはおいおい別記事でまとめます)。もしご自身のスキル以上の案件を選択されていれば、面接官から厳しい質問も飛んでくるかもしれませんが、基本的にはこれまでされてきたことを自信を持って話していいと思います。
これから、受験される皆さま。試験通過と協力隊員としてのご活躍、応援しています!
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