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青年海外協力隊 平成28年度2次隊 PNG コンピュータ技術職のなんたらかんたら

【2018/09更新】【ケータイキャリア比較】 Telikom vs Digicel

【2018/09/08 Digicel社、Telikom社の料金体験に変更があったので更新します。】
※更新内容は赤字で記載しています。

パプアニューギニアの2大キャリア、Telikom社とDigicel社。
ここでは2社のサービス&料金比較と使えるお得プランをまとめます。

 

 

パプアニューギニアのケータイキャリアを徹底比較!!

 

パプアニューギニアのモバイルキャリアはDigicel、 B Mobile、Telikomの3社。
Digicel社はジャマイカに本社を構えるグローバルキャリア、Telikom PNGは電話線網を有する国営企業、B MobileはTelikom PNG傘下企業
です。

2017年中旬までは価格、サービスともに最大手のDigicel社が1人勝ちしていましたが、
2018年11月にパプアニューギニアで開催されるAPECに向けてTelikom PNG社が本格的に4G通信網の展開を開始。

シェア的にはDigicelの1人勝ちですが、価格面サービス面では圧倒的なTelikom社。ここ1年でTelikom社の販売網も増えており、競争が激しくなってきています。

 

B Mobile社もパプアニューギニア全土にサービスを展開しており、
JICA事務所からボランティアへSIMカードが付与されています。
使う分には問題なさそうですが、安いわけでもないですし、
際立ったニュースは聞かない&ほとんど使わないということで本記事では省略しています。

 

 

データ通信料金比較

 

Telikom PNG

レギュラープラン

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ナイトプラン

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Digicel社

レギュラープラン

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ベストデータプラン

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アワープラン

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ナイトプラン

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2018年5月にTelikom PNG社の料金体系が変更され、料金プランの面でもDigicel社より優良なサービスを提供するようになりましたが、2018年8月に改めて変更され、かなり割高なデータプランになりました。それぞれ使用日数とデータ容量の組み合わせのプランを展開しています。1Kinaあたりのデータ容量で比較してみると、

Digicel社: 2.4GB 7日間 42kina (57MB/kina)。
Telikom PNG社: 15GB 30日間 370kina (41MB/kina)。

が各社それぞれ最もお得なプランです。

 

 

ちなみにTelikom PNG社の値上げについて担当者の説明は、「必要に応じたものだから仕方ないこと」だそう。ふーん。

Why Telikom PNG raised Internet Data and Voices Call charges | PNG eHow

 

国内通話料金比較

 

Digicel社はホームページ上のデータ通信料金の表が一部更新されていない、
Telikom PNG社はそもそもデータ通信料金の表がないということで
ホームページ掲載の通話料金が更新されているのか疑問が残りますが、
その他の情報もないのでホームページ上の情報をもとに比較します。

 

Telikom PNG

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Telikom Mobile Call Rates

 

 

 

Digicel社

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Digicel Voice and SMS

 

 

 

 

通話料金で比較してみると

・Digicel社→Digicel社 :0.80kina/分
・Digicel社→他キャリア:1.00kina/分
・Telikom社→Telikom社 :0.20kina/分
・Telikom社→他キャリア:0.40kina/分

ということでTelikom PNG社が圧倒的に安い結果になりました。

 

 

国内通話料金(お得プラン)比較

 

Digicelには1TokComboと呼ばれるSNS、 通話、データがセットになったプランがあります。先日、初めて使いましたが、この1TokComboがなかなか使えたのと、Twitter上でTelikom PNG社が1か月通話し放題のプロモーションをしていたので、お得プランということで比較してみます。
※2018年8月, Digicel社の1TokComboは価格体系から削除されました。

 

Telikom PNG

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写真の通りですが、

・Telikom PNG社は、月32kinaでTelikom PNG宛の通話、SNSし放題のプラン ※他社宛の通話100分、SNS100通を含む。

 

 

国際通話料金比較

 

 

Telikom PNG

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Telikom Mobile Call Rates

 

 

Digicel社

別記事でも紹介していますが、24時間有効の50分17kinaというお得プランがあります。

 

Digicel International Voice Bundle

 

 

 

Telikom PNG社はIDDがInternationa Direct Dialingということで国際通話料金っぽいです。

 

通話料金で比較してみると

・Digicel社 :0.34kina/分 (50分17kinaプラン)
・Telikom社:2.00kina/分

ということでこちらはDigicel社が圧倒的にお得という結果になりました。

 

ちなみに、Telikom PNG社も*777#にコールすればInternational Bundleプランがありますが、
対応国は以下の通りで、残念ながら日本への通話は対応していないのでご注意ください。

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カバレッジエリア比較

 

Telikom PNG

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Telikom Mobile-coverage

 

Digicel社

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Digicel Coverage Map

 

 

Telikom PNGのカレッジエリアのマップは雑ですね...
Digicel社の4G/LTEのカバー状況は首都ポートモレスビーとレイ(Lae)の2都市のみ。
対してTelikom PNG社は首都ポートモレスビーをはじめ、多くの主要都市で4G網を展開しています。

 

ちなみにDigicel社はパプアニューギニアのシェア1位なのに対し、
Telikom PNG社が本格的にモバイルサービスに力を入れ始めたのはここ最近といった印象です。
具体的な情報がないのであくまで僕の憶測ですが、総合的な都市部の通信品質で言えばTelikom PNG社、
広範囲に渡ってモバイル通信網をカバーしているのはDigicel社になるのではと思います。

 

 

通信速度比較

 

各時刻、5回計測し中間の3つの平均値で測定しています。

 

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パッと見て日中帯はDigicel、夜間はTelikom PNGといった感じ。
各測定結果の補足は以下の通り。

 

Telikom PNG

4G網を使えるTelikom PNG社の結果は少し予想外でした。
そもそもぼくの職場、住居環境だとだいたい3.5G網、よくて4Gがアンテナ2本とかで
Telikom PNG社の電波が入りにくいせいではありますが。
たぶん町中にいけば、バリバリの4Gで速度ももっとでるんじゃないかと思います。

グラフから見ると日中帯はDigicel社とだいぶ差があるように見えますが、
体感速度的にはほとんど差は感じません。
逆に夜間帯の速度の低下がましな分、Telikom PNG社のほうが便利な気がします。

 

Digicel社

こちらは以前も測定しているので予想通りといった結果です。
日中帯は動画のダウンロードもさくさくで使えますが、夜間帯はネット見るだけでも遅いなといった印象を受けます。

 

 

その他

 

Telikom PNG

・主系SIMカードとして設定が必要
Telikom PNG社は3G/4G LTEの展開に伴って、各地で順次2G網の展開を終了していくといった記述がありました。
シングルSIMのスマートフォンであれば問題ありませんが、デュアルSIM(SIM2枚挿)のスマートフォンの場合、
主系SIMカードが2G/3G/4Gに対応し、副系SIMカードは2Gのみの待ち受けとなるのが一般的です。
つまりTelikom PNG社のSIMを副系として設定してしまうと、そもそも2G網を展開していないため
スマートフォン上では電波なしと表示されてしまう(発着信も不可)ということになります。
実際に4G LTEの展開が開始したココポで副系SIM 2Gのみ対応の僕のスマートフォンを使って動作確認してみましたが、
2G電波は受信できず、アンテナ0本の圏外として扱われていました。

 

SIM1がTelikom PNG社、SIM2がDigicel社です。

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SIMカードの相性
どういった仕様なのか分かりませんが、一部スマートフォンではSIMを認識してくれない、電波を受信できない、 SIM1に挿入する必要がある、といった感じに動作に制限があるみたいです。
SIM購入後はそのまま店舗で店員さんに相談しながら電波受信できるところまで設定してからお店をでるのがいいと思います。

 

 

・LINEを使うならTelikom PNG
首都ポートモレスビーでは改善されてDigicel社でもLINEを使えるようになっていましたが、
ココポを含むその他の地方都市では、メッセージの同期に時間がかかり、失敗する回数も多いため、
ほとんどLINEが使えません。
Neverまとめのサイトも開けないので、なにが原因なのかいまいち分かりませんが。
代わりにTelikom PNG社であればLINEもサクサク使えるので、地方都市でLINEを使うならTelikom PNG社がおすすめです。

 

 

Digicel社

・My Digicel
Digicel社独自のモバイルアプリでデータ通信プランの購入からフレックスのチャージと様々できます。
10kina(?)以上のフレックスをチャージすると24時間(50MB)のSNSプランを無料でくれたり、
1時間250MBのプランに50MBが無料で追加されたり、
500MB4kinaのナイトプランが1GBになったりといろいろお得です。

※ここ最近、正常にログインできなかったりと動作は不安定ですが...

 

 

 

・通信品質
上にも書きましたが、日没から明け方までデータ通信の品質は悪いです。
AM1:00頃を境によくなるときもありますが、ナイトプランを購入したのに
全力で使っても1時間で200MB程度しか使えなかったりということもあるので
あくまでお得プラン、使えたらラッキーくらいな感じがいいかもしれません。
あと最近はあんまり感じないですが、たまに15分毎のペースで通信が切れるときがあるので、
ネット電話やファイルダウンロードの時は要注意です。
とはいいつつ、日中はストレスなく使えるのと、あくまでココポの話なので、
さすがに首都ポートモレスビーなら夜も安定してるんじゃないかと勝手に思ってます。

 

 

まとめると

 

・データ通信料金:Digicel
・通話料:Telikom
・国際通話料:Digicel
カバレッジエリア:Digicel
カバレッジエリア(4G):Telikom
・通信速度:Telikom

という結果になりました。

 

今後、各キャリアの利用者の推移で状況も変わってくると思いますが、現状は

◆Digicel:旅行者等の短期利用者、もしくは地方での利用者向け
◆Telikom PNG社:都市部長期滞在者向け

という感じでしょうか。

 

合わせて、ぼくの家側はTelikom PNG社が弱かったり、逆にビレッジサイドに行くとDigicelは圏外でTelikomは4Gがアンテナ4本だったりと、同じ市内でも場所によって通信品質が異なるようなので、Digicel社、Telikom PNG社の両方を試してみて最適なキャリアを選ぶのが一番なんじゃないかと思います。

 

 

ちなみに、2017年中旬まではDigicel社の最安データ通信料1.2GB 42kinaだったのが、
Telikom PNG社が本格的にサービス展開を始めたことを機に、2.4GB 42kinaへと料金改定されました。
携帯電話以外も市場競争の激しくないパプアニューギニア
今年はAPECもありますし、この流れに乗って市場競争が激しくなってくれると
国の発展にも繋がりますし、なによりユーザーとして面白い市場になりそうです。

 

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