【2018/07更新】パプアニューギニアのお酒事情
場所も人種も関係なしに、酒盛りの楽しみは世界共通。
ここではパプアニューギニアのお酒事情のまとめます。
パプアニューギニアのお酒事情
ビール業界御三家 SP/Export/ICE
SP、Export、ICEはパプアニューギニアで製造している銘柄で、パプアニューギニアでビールを飲むとなると大抵この3社のビールの名が上がります。
SP
6缶30Kina(日本円で900円)
パプアニューギニアにSPあり!と言えるほど、パプアニューギニアを代表するビール。青年海外協力隊の中では人気は低いですが、現地人の中では一番人気のあるビールです。
Niugini ICE
6缶36Kina(日本円で1080円)
青年海外協力隊の中でもNiugini ICEが好きな人が多くて、自分でビールを買うときはだいたいICEビール。かなりしっかりとした芳醇な味で、アルコールも5.2%と少し高め。
South Pacific Export
6缶33Kina(日本円で990円)
青年海外協力隊の中でも人気を二分するビール。Niugini ICEと比べると少し淡白な味ですが、パプアニューギニアに来たころはExportが一番好きなビールでした。日本人に一番合っているビールかもしれません。
Mosin Beer
こちらもパプアニューギニア国内で作られているビール。
6缶25Kinaくらい(日本円で750円)
パプアニューギニアに来た当初は安くてよく飲んでいましたが、味にかなり癖のあるビールです。
Kundu Beer
こちらもパプアニューギニア国内で作られているビール。
6缶20Kinaくらい?(日本円で700円)
ほとんど飲んだことがありませんが、だいたいの酒屋で売っています。アルコール度数が2%台と低く、かなり薄味のビールだった気がします。
ハイネケン
6缶40Kina(日本円で1200円)
SPの親会社がハイネケンということもあり、だいたいのアルコール売り場でハイネケンを買うことができます。
XXXX(フォーエックス)
オーストラリアのビールで有名なXXXX。
6缶33Kina(日本円で990円)
元オーストラリアの植民地ということもあって、アルコール類もオーストラリア産のものが多く入っています。
CASCADE
6缶40Kina(日本円で1200円)
こちらはオーストラリアで有名なタスマニア島のクラフトビール。
その他、SP、Export、ICEの各社からレモン味やライム味などの変わり種が出ていますが、パプアニューギニアの中で見るビールはだいたいこれくらいです。
ウイスキー
Johnnie Walker Double Blak
スコッチ初心者の僕が書くのものなんなので、詳しくはGoogle先生を参照してもらうのがいいと思います。もともと免税向けに作られたスコッチですが、パプアニューギニアで売られているスコッチの多くは免税店向けのものす。
値段は約240Kina。(日本円で7200円)
日本で買えば3000円程度で買えるのでかなりですね。
ちなみに注ぎ口は日本で見たことのない玉付ボトル。
ラムネのような丸い球が注ぎ口についています。 加水による量増し、詰め替えを防ぐためのものだそうです。初めは、普通に注ごうとすると出てこなくて、えっ笑!?ってなってました。
MacMillan
こちらはパプアニューギニアのスコッチ。
お酒自体はスコットランドで作られ、パプアニューギニアでボトル詰めされたスコッチです。
味は口に入れた瞬間、甘みが広がり、すぐに強いアルコールの刺激が荒々しく口から鼻に抜けていきます。ノンエイジなので、きっと熟成年数がかなり若いのかもしれません。ピートの香りもないのでストレートだとそこまで楽しくありませんが、ハイボールとして飲むならかなり優秀。酒1:水2でおいしく飲んでいます。
値段は約85Kina。(日本円で2600円くらい)
Captain Moresby
値段は750ml 53Kina。(日本円で1700円くらい)
VITIS社が作る首都ポートモレスビーの名を冠したウイスキー。
醸造アルコール?というのか分かりませんが、アルコールの混ぜ物の味がします。ストレートだと醸造アルコールのせいでおいしくなく、酒1:水4くらいの割合のハイボールでごまかしながら飲むのがおすすめ。値段は安いので日常飲みとしてはかなり優秀です。
SCOTCH WHISKY
値段は750ml 66.5Kina。(日本円で2000円くらい)
TRADE WINDS社の"スコッチウイスキー"。めっちゃダイレクトな商品名です。MacMillanはボトルにスコットランドの製造元が表記されていましたが、こちらのウイスキーはポートモレスビーでボトリングとだけ記載。Captain Moresbyより10kinaほど高めですが、混ぜ物の感じもなく、すごいプレーンなウイスキー。ピートの香りもなく、よく言えばクセがなくて飲みやすい、悪く言えば特徴のない、香りも味の薄い感じのウイスキーです。
Jameson
値段は140Kina。(日本円で4200円くらい)
2016年は90kina(3000円)くらいで買えていたのが、この2年で140kinaまで上がりました。政策なのか輸送費の高騰なのか知りませんが、お酒に関わらず輸入品は軒並み値段が上がっていってる印象です。日本での価格が1500円くらい。
The Macallan Select Oak
スコッチの代名詞とも言えるマッカラン。
値段は250Kina。(日本円で8000円くらい)
日本での価格が7000円くらいなので、即買いしました。マッカラン セレクト オークも免税向けの商品。ノンエイジのボトルですが、初めてのマッカランなので楽しみです。
その他、スコッチだとジョニーウォーカーの赤、黒、青、緑、金、プラチナ、シーバスリーガル、Glenfuddichの12年&18年、Dewar’sの12年&18年、バランタイン、ホワイトホースなんかがよく売られています。ただ、Chivas Regalの12年が200Kina(7000円)、Glenfuddichの12年が430Kina(13000円)くらいなので、基本的に日本の2倍から4倍あたりの値段がパプアニューギニアの相場になります。
バーボンだとワイルドターキー、ジャックダニエル、Jim Beamなどだいたいの有名どころ。カナディアンとアイリッシュはそれぞれカナディアンクラブとJamesonくらい。ジャパニーズは残念ながら見たことがありません。
Made in パプアニューギニアのお酒
ダークラム:WARRIOR
値段は375ml 27Kina。(日本円で800円くらい)
現地人にとても人気のあるお酒でラムコークとして飲むのが現地流。全然ラム酒って知らないですけど、ラムレーズンをイメージして飲んだら面食らうっていうの僕のイメージです。で、WARRIORはそんなラム初心者がラムレーズンの感じをイメージして飲んだときに「ああ、これこれ!この感じ!」と思って飲めるラム酒です。砂糖がかなり添加されていて、WARRIORだけでもかなり甘い味がします。あとこちらもたぶん醸造アルコール入り。まずくはないですが、コーラも混ぜるので、毎日飲んでいたら糖尿病になりそうな感じがします。
COFFEE PUNCH
値段は375ml 20Kina。(日本円で700円くらい)
味はカルーア原液に近い気がします。コーヒーゼリーに砂糖をちょっと混ぜたような味。こちらもコーラと混ぜて飲むのが現地流。こちらも醸造アルコール入り。
ジン:KING CUP
値段は375ml 26Kina。(日本円で800円くらい)
FARDEAL LIQUORS社が作るドライジン。ジンって全然分からないですが、サイダーとかで割ればおいしく飲めます。醸造アルコール入り。
パプアニューギニアの異端児 J.J
JJ
ジャングルジュースの略で、写真と名前からお察しの通り、お店では売っていないビレッジのご家庭(非合法)で作られたお酒です。
密造酒なので基本的には違法酒。地方都市では暗黙の了解みたいなところがあり、各ビレッジで作っている人がいますが、首都ポートモレスビーではたまにJJを飲んでいて逮捕されるといったニュースが新聞に上がっています。
お値段は500mlペットボトル半分で約10Kina。(日本円で300円)
味は飲んだ瞬間に甘みとともに、これ飲んでて大丈夫かな?と多少の不安が広がります。 かなり酸味が強いです。
もともとは第二次世界大戦時に旧日本兵が焼酎の作り方を現地人に教えたのが始まりだそう。原料にはバナナを使っており、潰したバナナに砂糖を入れて数日放置。それを空になったガスシリンダーに入れて熱し、蒸留するというかなり力技な作り方です。
JJ、通称ジャングルジュース。
バナナから作るパプアニューギニアの密造酒。村でいつも飲んでるポピュラーなお酒ですが、警察に見つかったら逮捕されるそうです。ティッシュで濾してみたら、いろいろゴミ入ってました。味は独特なパンチが強過ぎる芋焼酎みたいな感じです。
#パプアニューギニア pic.twitter.com/PpdKGejX7W— NORI@パプアニューギニア (@toward_ict4d) 2017年7月31日
衛生面で言えば不安しかないですが、これを飲めば現地人も喜ぶ。そんなお酒です。
その他、ワイン、ウォッカ、ラム、スミノフなどはココポであればだいたい揃います。首都Port Moresbyに出ればココポよりも多くのお酒が揃っているので、お金に目をつむればお酒生活は困らないんじゃないかなといった感じです。
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