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青年海外協力隊OV 平成28年度2次隊 PNG コンピュータ技術職のなんたらかんたら

【2019/07更新】途上国でパソコンを使う前に読んでほしい記事

NPO青年海外協力隊。途上国で生活をすると、仕事でもプライベートでもパソコンはライフラインです。ここでは途上国でパソコンを使う前に気をつけたいことをまとめます。

 

 

 

どのパソコンを買うか?

青年海外協力隊の多くのブログでも、任地にどんなパソコンを持っていくか議論されています。耐久性の高いパソコンを買って長期間使う案もあれば、安いパソコン2台で潰れてなんぼ!という方もいます。

使うシーンや好みによって購入するモデルは変わるので、ここではあんまり触れませんが、途上国に持っていくパソコンに最低限ほしいスペックについてまとめます。

 

・大きさは12インチ前後がおすすめ

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持ち運びを考えて、B5サイズ(12インチ前後)のノートパソコンがおすすめです。映画や写真を見ることを考えると大画面のノートパソコンが欲しくなりますが、ちょっと大きめの15.6インチで約2.5kg。これでも結構重たいですが、これ以上のサイズだと持ち運ぶのが億劫になり、パソコンになると思います。

 

 

・モニター出力はVGA

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VGAとはモニターやプロジェクターとパソコンを繋ぐための端子の種類です。
最近はパソコンのスリム化でHDMIポート搭載のパソコンが増えてきましたが、途上国ではまだまだVGA端子での接続が多いです。いざプレゼンってときにVGAで繋げないなんてことにならないように、VGA端子のあるパソコンを購入するか、USBポートでVGA接続するためのUSB-VGAアダプタの購入をお勧めします。

 

 

 

・ハードディスクはSSD

パソコンを選ぶとき、ストレージ:HDD 500GBとかSSD 256GBなどが目に入ると思います。HDD、SSDというのはハードディスクの種類で、簡単に言うと

・HDDは、円盤ディスクにデータを保存するタイプ
SSDは、USBメモリのようなチップにデータを保存するタイプ

HDDはレコードのように物理的にディスクが回転して読み取るので、衝撃に弱く物理的に故障する場合が多いです。対して、SSDは電子的にデータを保存するのでHDDに比べると衝撃に強く、データの読み書き速度もとても速いので快適です。途上国ではパソコンを持ち運ぶ場面が多いので衝撃に強いSSD搭載のパソコンがおすすめです。

 

ちなみにノートパソコンに載っているSSDは128GBか256GBとあんまり容量が大きくありません。1年もすると空き容量がほとんどなくなるので、ぼくは64GBくらいのSDカードを常時パソコンに差し込んで容量を拡張しています。

 

 

・DVDドライブは外付けでもOK

DVDドライブは用途によるので必須ではありません。もちろんパソコンに搭載しているほうが便利ですが、外付けのものを数千円で買えるのでそれで十分です。PC系隊員はOSイメージを焼いたりするので、なければ不便です。

 

 

 

・RAMは8GB以上

難しい言葉に聞こえますが、RAM(Random Access Memory)とはアプリケーションを開く机のようなもの。勉強するときに机が広ければ、ノートや参考書、辞書などいろいろなものを広げられますよね。パソコンも同じで、RAMのサイズが大きいほどいろいろなアプリケーションを開くことができ、パソコンもサクサク動作します。快適に使うためには最低限RAM:8GB以上を搭載しているパソコンがおすすめです。

 

 

データのバックアップは必須。お勧めは外付けハードディスク2台持ち

途上国は砂埃や湿気、虫などの劣悪な環境にあったりするので、パソコン、スマホが壊れたという話をときどき聞きます。あと、盗難でそもそも物理的になくなるというケースも多いです。せっかくの日本と違う環境、撮りためていた写真や動画も無くなってからでは後の祭りなので、定期的に外付けハードディスクへのバックアップを取りましょう。

ちなみに途上国にいると娯楽がなくてパソコンに頼ったり、友達とのデータのやり取りで外付けハードディスクを持ち歩いたりすることが多く、そもそも外付けハードディスクとっても途上国は日本よりも負荷のかかる環境です。バックアップ用と思っていた外付けハードディスクが使っているうちに壊れてしまうなんてケースもあるので、日本で買えば1台7000円程度。2台でも14000円。保険の意味も兼ねて複数台持っていくことをおすすめします。

 

 

 

 

USBメモリはデータ移管用

途上国で気をつけたいのがウイルス対策。日本ってすごいなと思うほどに、途上国ではウイルス対策がされておらず、パソコン、USBに多くのウイルスが感染しています。そのため、データを受け渡しする場合

パソコンの設定を確認

USBを介したウイルスは、USBフォルダを開いたタイミングで感染するものもあります。パソコンの設定には、USBメモリなどの外部記憶装置を挿入した際に自動的にフォルダを開くことのできる設定があるので、念のため確認しておきましょう。

 

1. コントロールパネルを開いて、ハードウェアとサウンドをクリック。

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2. 自動再生をクリック。

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で、この「リムーバブルドライブ」が「何もしない」になっているか確認しましょう。

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他人のUSBをパソコンに繋げる場合

他人からUSBでデータをもらうときは、USBフォルダを開く前にアンチウイルスソフトでスキャンしましょう。

 

コンピュータを開き、リムーバブルディスクを右クリック。インストールしているアンチウイルスソフトUSBメモリのスキャンができます。

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自分のUSBを他人のパソコンに繋げる場合

他人のパソコンに繋げたUSBメモリは、再利用する前にフォーマットして、保存データをすべて消しましょう。

 

コンピュータを開き、リムーバブルディスクを右クリックし、フォーマットを選択。

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開始をクリック。

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OKをクリック。 

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はいをクリック。  

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以上でUSBメモリ上のすべてのデータが削除されます。。  

 

 

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