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青年海外協力隊OV 平成28年度2次隊 PNG コンピュータ技術職のなんたらかんたら

青年海外協力隊OBの転職活動 一般企業は協力隊の経験をどう評価するか?

青年海外協力隊の経歴は評価しないです」とばっさり言われた面接。ここでは一般企業の青年海外協力隊に対する評価についてまとめます。

 

 

はじめに

JICAの説明会でも「昔と比べて、一般企業の評価は上がっている!」という話を聞く機会もありますが、実際のところはどうなのでしょうか?ここでは青年海外協力隊の任期を終え、日本で再就職した経験から一般企業の青年海外協力隊に対する考え方をまとめたいと思います。青年海外協力隊といっても年齢も職種もバラバラなので、この記事は以下の方を対象とした内容になっています。 

 

記事の対象者はこちら

 

青年海外協力隊OB
・一般企業へ再就職希望
・20代

 

 

細かい経歴はこちらでまとめてるので気になれば見てください。 

ict4d.hatenablog.com

 

 

転職会社の青年海外協力隊に対する評価

転職活動を始めるときに、まず登録する転職サイトと転職エージェント。転職サイトが求人を掲載しているのに対して、転職エージェントは専任のアドバイザーが転職者のキャリア相談にのりながら適切な求人を紹介してくれるサービスです。

 

そんな転職サポートのプロフェッショナル。青年海外協力隊の経験がどう判断されるか全く分からなかったので、面談時に率直に質問してみました。アドバイザーは「ぶっちゃけ未知数です。企業がどんな反応を示すか分からない」と言っていました。現在の転職市場は年間300万人。そんな大きな市場の中で、青年海外協力隊OBの転職活動をサポートした経験のある転職アドバイザーはほとんどいないということで、ボランティア、しかも途上国という異色の経験の青年海外協力隊OBを企業がどう判断するか図りかねるそうです。

あとあと聞いた話では、転職エージェント社内の応募者を精査する会議で肯定的なグループと否定的なグループで意見がかなり分かれたそうで、結論が出ないまま応募者(私)との面談になったと言っていました。

 

 

一般企業の青年海外協力隊に対する評価

一般企業もしかり、青年海外協力隊の評価は2分割されるのではと考えています。記事の頭出しで書いた「青年海外協力隊の経歴は評価しないです」との言葉。ITコンサル系企業での一次面接で「青年海外協力隊は評価されるんでしょうか」との質問に対して即答で言われた言葉です。この言葉を最後に面接は15分で終わりました。結果は通過していましたw。

 

ちなみに、面接官が言っていた通り、私も青年海外協力隊は経歴として評価されないと感じています。その理由は企業活動の目的。CSRを促進している企業も多いですが、企業の存在意義は利益追求です。青年海外協力隊OBには「国の代表として活動してきた」というの自負があると思いますが、残念ながら企業はボランティア活動自体に興味がありません。面接では、今後、企業の一員として業務をするにあたって「この人のスキルは十分か」「企業活動に貢献してくれるか」を見定めています。一通りの経歴確認の確認のために活動内容のヒヤリングもありますが、ここで誤って、青年海外協力隊での活動を大きく見せようと「○○国で表彰を受けた」「テレビで放送された」なんて言うと、「アピールポイントがずれている」と落とされるリスクになる可能性もあります。そのため、青年海外協力隊に参加したという経歴は評価されないという点、自分が話したい内容と企業が求めている視点にズレがないよう注意しなければということを心がけていました。しかし、そんな中で青年海外協力隊が大きく評価されるポイントがあります。それは、チャレンジ精神です。

企業は業務拡大・欠員の補充を理由に転職者の募集を募ります。もちろん転職者のスキルに期待して企業も採用活動を行う訳ですが、業務の促進は転職者本人への期待だけでありません。新たな人員の加入によって、すでにいる従業員へ刺激を与えることで組織の活性化を目的をしている側面もあります。そんな企業の採用事情は、「求める人材像」からもよく分かります。多くの企業は募集情報の中で「チャレンジ精神」という言葉をよく使っています。既存の固まった業務環境、人間関係に転職者という刺激を入れることで部署内の活性を図りたい、その役割を転職者に期待しているのだと今回の転職活動、入社後1ヵ月弱で大きく感じました。

  

チャレンジ精神

 

もはや青年海外協力隊座右の銘といっても過言ではないチャレンジ精神。青年海外協力隊OBは「チャレンジ精神旺盛です」なんて口で言う必要がありません。「パプアニューギニアで現地人に交じって2年間住んでいました」。この一言です。チャレンジ精神◎です。実際に、南米でもアフリアでもアジア諸国でも、「日本と異なる異文化で人間関係を一から築き、2年間の生活をしてきた」。この事実だけで、口で言う以上のものが伝わると思います。

 

 

20代の評価と30代の評価の違い

「はじめに」でも書いた通り、この記事は帰国時に20代の青年海外協力隊OBに参考になればと書いています。20代では第二新卒やポテンシャル採用と、"一流のスキル"がなくても将来性に期待した採用が行われています。実際に企業/部署の若返りに期待して、現在の転職市場は20代にはかなり有利なように感じます。私の場合は帰国が10月、翌年1月には29歳を迎えるということで、書類上の年齢をできる限り若く見せるため、「遅くても誕生日までに内定を」と目標を決めて、帰国後すぐに就職活動の準備に取り掛かりました。

逆に30代OBの方の評価は、まったく分かりません。一般的に30代の転職者には「即戦力」が求められ、「未経験可」といった求人も減る方向にあります。事実、転職活動時に調べていた中で以下のサイトの情報が私の中で大きく残っています。

 

30歳でスカウトが激減する理由

 

「そうなりますよ。人材データベースを使う人が、スカウト送る前の検索画面で29歳以下を検索することはよくありますから」

 

www.businessinsider.jp

 

 

もちろん30代だから就職できない、みたいなことはありませんが、20代と30代でアピールする部分は大きく変わってくるので注意が必要かもしれません。

 

まとめ

私も青年海外協力隊に参加するまで、青年海外協力隊OBの知人は数人程度でしたし、一緒に業務する機会はありませんでした。転職サイトも企業も同じで、青年海外協力隊OBという肩書だけではナレッジが少なすぎて評価できないというのが率直なところだと思います。逆に言えば、青年海外協力隊青年海外協力隊でしか積めない経験値があるのでしっかりと自己分析をし、転職者側から企業活動にすり合わせていく。その上で、多くの企業が求める人材像に掲げ、また青年海外協力隊の強みとも言える「チャレンジ精神」のマッチングは転職活動でプラスに働く可能性がある。そういった記事でした。

 

 

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