【活動】首都ポートモレスビーのGordon高校のIT環境整備の話
7月上旬に首都ポートモレスビーに上京した際、去年知り合ったVictor先生からITサポートの依頼があったのでGordon Secondaryに訪問してきました。
2018年7月度コンピュータ分科会
青年海外協力隊の職種別分科会って他の国にもあるのかな?
パプアニューギニアでは医療系隊員や小学校隊員、農業系隊員などがそれぞれ分科会を立ち上げ、自分たちで勉強会や各地でワークショップを行うという伝統があり、コンピュータ技術&PCインストラクターはコンピュータ分科会として活動しています。今回は7月上旬にあった隊員総会に合わせて分科会を企画。ドミトリーのIT環境整備と依頼のあったGordon Secondaryへの訪問を行いました。
Gordon Secondary School
Gordon Secondaryは首都ポートモレスビーの中心部にある学校で約1500名が在学しているマンモス校。開校40年以上の伝統のある学校です。今回は昨年、別の学校で勤めていたVictor先生がGordon Secondaryに異動になったので、Gordon SecondaryのIT環境の整備を手伝ってほしいというのがベースの依頼。新しく赴任されたシニアボランティアの方と2人で訪問してきました。
校舎はこんな感じ。さすが首都だけあって、かなりしっかりした作り。
ここがコンピュータ教室。PCの台数は少なめ。
コンピュータの先生のオフィス。
と、学内はこんな感じ。ココポと比べても、かなり設備が整っています。ただ1クラス60人の生徒に対して、PCの台数が20台というのが悩みだそう。15分おきに生徒を入れ替えて授業していると言っていました。
教育支援ツールMoodleのセットアップ
メインの依頼は、すでに任期満了された先輩隊員が作られたオンライン教育プラットフォームMoodleと無料教育コンテンツGCF Learningを組み合わせた授業コンテンツのインストール。去年までいた学校でもバリバリ使っていましたが、インストールにてこずっているらしく、そのサポートです。
Gordon Secondaryで使われているのはWindows Server 2012R2が入ったスペックの良いサーバ。いつもやっている作業なのでサクッと終わると思っていると、Widnows ServerだからかXAMPP(サーバソフト)でApatchが正常に起動しません。理由はIISですでにポート80番が使われているから。。ということで、ここからIISのWebサービスを止める戦いが始まります。
先輩が格闘してくれています。頼もしい!
長時間にわたる格闘もむなしく、IISのサービス停止方法が分からなかったので、XAMPP側の使用ポート変更で対応することになりました。
無事に作業終了
ということでトラブルはあったものの無事にインストール完了。その他、授業コンテンツなんかを渡したり、PC台数が少ないので後日、日本のNPO法人へPC手配の依頼を出したりして、最後に帽子と感謝状をくれたので一緒に記念写真をとって終了しました。9月末には帰国前でポートモレスビーに上がるので、そのときにもう一度様子を見に来たいと思います。
おまけ こんなところで見つけた日本国旗
コンピュータルームを見ているとうちの学校で使っているのと同じプロジェクタが!見てみるとやっぱり日本の国旗が貼られていました。
実はあんまり知られていないですが、パプアニューギニアは東日本大震災の際に3.2億円もの義援金を送ってくれました。
ランキングとか金額の上下云々じゃないですが、この国で3.2奥円というとかなりの金額で人口800万の途上国がこれだけのお金を手配してくれていると思うと本当に感謝だなと思います。この プロジェクタはそのお礼に日本政府からパプアニューギニアの各学校に贈られたもの。集会のときなどに大事に使っていると話ていました。日本人にとっては馴染みのないパプアニューギニアですが、こんなお互い支え合うような関係がこれからも続いていってくれれば幸せです。
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